目指せ南アルプス塩見岳(3047m)②

2.三伏峠~本谷山から権右衛門山付近 
             (標高:約2500~2600m)


【アイゼン装着】 
緩やかな樹林帯の尾根を稜線まで上がります。 最初は三伏峠までと同じように登山靴でのフラットフィッティングです。ただ、この日は稜線に出てからアイゼンを付ける可能性が高いため、樹林帯の途中でアイゼンを装着しました。
慣れない初心者が風の強い稜線上でアイゼンを付けたり、いきなり危険な場所をアイゼンで通過することは難しいです。また早く付ければ、アイゼン装着状態の良い悪いも確認できます。
風がなくスペースを確保できる場所でアイゼンをつけて、アイゼン歩行に慣れてから本番を歩くことができるように早めに対応してください。
ただし、これから行くルートの状況(傾斜、樹林帯かどうか、など)を地図で確認してから考える必要はあります。

3.権右衛門山付近~塩見小屋~天狗岩 
            (標高:約2600~2850m)


【アイゼン歩行:直登、斜登】
樹林帯を抜けると風があり、雪面も堅くしまっています。いよいよアイゼン歩行の本番です。
アイゼン歩行の基本もフラットフィッテイングです。アイゼンの爪をすべて雪面にくい込ませるようにして歩きます。そのとき、アイゼンの爪を自分のスパッツに引っ掛けないように注意してください。 
斜面が急になったら、足を逆ハの字に開いて登る方法もあります。もっと急になったら斜面を斜めに登ってください(斜め登行といいます)。その時の足の向きは山側が進行方向、谷側は爪先をやや外側に開いた足の置き方をします。

★斜め登行の裏技
谷側のやや開いて置く足を山側の足のつま先あたりまで持ってくると、1歩の歩行距離が倍加して早くなります(なかなか文面では伝えにくいのですが…。ただしこれは少し慣れてからすること)。