実はガイドとしては大変恥ずかしい事ですが先日初めて熱中症を体験しました。自分の恥をさらすようですが貴重な体験ですので皆さんに共有して少しでも予防になればと思い書くことにしました。但しこれは私自身が経験した事で専門家でもないのであくまでも個人的意見です。
(1)状況
①低山の山(標高1600m)の山に行き行動時間は少し長めの7時間程度、天候は晴れ気温は30℃位,摂取の水分量およそ1L弱(普段からお客様には水を飲むように言っていますが 正直私自身は余り飲まない方でダメですね)
②帰宅後少し体が火照っている感じはしたが通常にお風呂に入り就寝。夜中2時頃かなりの高熱かも言う感じで起き熱を測ると38.5℃有りこれはヤバいと思うも熱中症なのか夏風邪なのか有るいはコロナのなのか判断が付かない😂一応1番可能性の高い熱中症ではと思い水分(経口補水液)500cc程摂取。次にとにかく体温を下げなくてはと思い冷水のシャワーをたっぷり浴びるが明け方になっても体温は38℃台。朝に更に冷水のシャワーと経口補水液を500cc摂取。段々体温は下がるが37℃台を行ったり来たり、朝食はさすがに取れず10:00頃に冷たいうどんを食べる事が出来ました。昼頃もしかしたら夏風邪かもと思い風邪薬を服用。その後も身体の倦怠感はかなり酷く長く起きていられずほぼベットの生活。良く寝ました(16時間位かな?)夜21:00位になると36℃台に熱も下がりましたがその後も倦怠感は続き更に寝ました。翌朝には朝食も通常に食べる事が出来て回復したようです。
(2)原因
①体力不足(疲れが溜まっていた)
2週間(14日間)で6日山に行っていた軽めの山でしたがやはり行き過ぎか(^0^:
②水分摂取量の不足
今回の山行の場合正規の摂取量の計算だと60kg(体重)×7(行動時間)×5(定数)×0.8(自分のかけ数)=1600cc位は摂取すべき数字でしたが実質は1000cc。
③利尿作用の計算違い(これが1番の原因かも?)
ビールが水分補給にならない事は知っていましたが具体的な数字は知りませんでした。今回正直に言うと下山後すぐにビール500cc、家の近くの焼き鳥屋さんでビール大ジョッキ(700cc+中ジョッキ(400cc)合計1600ccを飲酒。調べたら飲んだビールの1,1倍の水分が体外に排出されるそうです。つまり水分摂取量1000ccなのに1600cc×1.1倍で1760ccの水分が体外に出た計算なのでこれだけでも-760cc当然行動中の水分は汗となり体外に出ているでしょうから私の身体は完全な水分不足になっていたと思われます。
でもなんで行動中に熱中症にならず深夜に発症したのか?実は行動中暑かったので冷却スプレーを使用また下山口が沢沿いだったので沢の水をバンダナに浸し太い血管の有る脇の下で体温を下げたりしていました。この対応は1次的な対応でその場では良かったのかも知れませんが根本的に水分不足が原因なので発症を送らさせただけの様な気がします。
(3)対策
①水分や塩分は必ず必要な量を摂取(若い時は平気だったかも知れないが年齢を自覚。免疫力が落ちている事も理解する。)
②難しいが下山後のビールは適量を。また排出される水分を考え水も一緒に摂取
③自分の体力を考えた山行日程を実施
(4)その他(今回の事で少し勉強しました。)
①冷却スプレーのメンソール系は冷えた感じがするだけで実際には体温を下げる事は出来ず1部の資料の中には皮膚表面の冷感を脳が誤解して汗を止める事も有り熱中症のリスクを上げる場合も有るそうです。また他の冷感スプレーも1次的にしか効果は無く持続性はないので熱中症には正しい対応を!
②熱中書で熱が出ても風邪の為の発熱とは原因は違うので風邪薬は飲まない方が良いそうです。
※これからが夏本番熱中症にならないように皆で注意して安全で楽しい山行をして行きましょう。(^0^