中央アルプス(後半)宝剣岳~空木岳編

日程・  ルールは前回と同じ


7月24日(月)雨時々曇

今日も雨具を着て5:30スタート。1名のお客様が離団との事なので宝剣山荘まで御一緒してそこから添乗員さんと千畳敷のロープウェイへ下山。
添乗員さんとは極楽平で落ち会う打合せをして私ともう1人の講師とで鎖場の多い宝剣岳に向かいました。
天気が悪いので鎖場の待ち時間は無さそうです。頂上直下で私の前のお客様の靴が変???良く見ると踵側からソールが剥がれています。(´`:)
核心部なので仮止めも出来ず注意して貰い極楽平へ到着。
丁度添乗員さんも別ルールから登って来た所でした。これからの長いルールを考えると仮固定では持ち堪えないのは明らかなのでここで離団して頂く事に。体力・気力共に十分なお客様だったのでとても残念です。(>.<)
本隊はもう1人の講師と添乗員さんにお願いして出発して貰いました。私はソールの剥がれたお客様とロープウェイ駅に下山。無事ロープウェイ駅に着きお客様とお別れして極楽平に9:30。1時間30分遅れで再スタート。
途中何処まで進んでいるか知りたく何度かTELするも稜線なのに意外にも圏外。(^_^;)
11:45桧尾岳を通過。


12:10大滝山付近で本隊と合流。添乗員さんが私の姿を見て嬉しそうでした。私頑張りましたよ。(^_^)/~1時間30分遅れを2時間40分で追い着いた事になりますが流石にややお疲れですが・・・
その後本日の最後の急登を皆でこなし15:45奥東川岳到着。


今夜のお宿の木曽殿山荘には15:55に入る事が出来ました。本日の行動時間は約10時間30分。昨日に続きまたまたお疲れです。m(_ _)m
木曽殿山荘は小ぶりな小屋ですがこの天気なのでキャンセルが出てお陰で快適でした。夜はかなりの雨・風の様でした。


7月25日(火)雨後曇

いよいよ最終日です。今日も雨具着用で小屋を5:30出発。
朝一から空木岳までの標高差640mを一気に登らなくてはなりません。更に岩場もそこそこ有りそれなりの緊張感も味わえます(^-^)
それでも皆さん頑張って7:45今回のコースの最終ピークの空木岳に登頂です。\(^o^)/
但しご覧のガス状態でほんとにここ空木岳???


ここからはほぼ降りオンリー途中駒石なる奇岩がもし東京近郊に有ったら間違いなくボルダリングの対象になるような岩でした。


更に大地獄・小地獄なる鎖場を過ぎると水場にとうちゃくでここの水は美味かったです。


タクシーの待つ三本木には14:15。本日の行動時間も最終日なのに約9時間弱とタップリ歩かせられせましたね。

(感想)
確かに上級コースなので当たり前と言えば当たり前ですが1日の行動時間が長い。加えて悪天候だったので難度は少し上がったかも知れませんがその分写真タイムが殆ど無く行程時間は返って少なく済んだ様な気がします。
いよいよ次は最終回デスね。次回も距離はそこそこ有るのでしっかりトレーニングして来て下さい。

(オマケ)
所で今回の悪天候は誰のせいかな?講師同士で雨男のなすりあいをしましたが(^o^)
もしかしたら添乗員さん?或いはお客様の誰か?答えは最終回で解るかなo(^▽^)o

中央アルプス(前半)桂木場~木曽駒ケ岳

※4日間に渡るツアーの為長文になるので2回(前半・後半)に分けて書きます。
全日程  2017年7月22日(土)~25日(火) 3泊4日
全ルート 桂木場~西駒山荘~木曽駒ケ岳~宝剣岳~空木岳~三本木
中央アルプスに登り隊の⑨回目でこのシリーズでも最も難易度が高いと思われる縦走に行って来ました。

7月22日(土)分 曇

今日は登山口近くに移動だけなので私は15:30に八王子へ。特急あずさで岡谷へタクシーに乗り換え登山口まで30分と言うビジネスホテルで宿泊。
夕食は近くのレストランへ。手打ち蕎麦とこの地方では超有名なソースカツ丼ミニを頂きました。

明日は3:00起きなので早めに就寝です。(^-^)

7月23日(日) 雲後雨

ホテルを4:00出発。桂木場登山口に4:30分到着。トイレやストレッチを済ませいざ出発。
大樽避難小屋には7:40この小屋には携帯トイレが用意して有りしかも無料で回収ボックスまで有りました。
このコースが学校登山のメインルートと言う事も有るかとは思いますが有難いです。


更に歩いて10:55に西駒山荘へ到着。


この小屋は最近建て替えたばかりで非常に綺麗で木の香りがしそうです。ここでカレーライスの昼食を頂きましたが残すのは勿論御法度で舐める様に食べた後はキッチンペーパー1枚でピカピカにするのがルール。
女性のお客様はこれ家でやらせよう。洗い物が超楽と言って言っていました(^-^;)


お陰でお腹一杯で外に出るともう綿毛になったチングルマやコマクサが先は長いから頑張れよと言っている様です。





小屋から1時間ほどで新田次郎の小説で有名な聖職の碑へ山屋の1人として手をあわせました。
昔読んだ記憶は有りますが帰ったらもう1度読み返そうかと思います。


ここからの稜線歩きは風も加わり横殴りの雨で結構辛かったデスね(>_<)
14:40木曽駒ヶ岳の頂上。雨とガスで道標も何処か分かり難いですが取り敢えずパチリ。
直ぐさま小屋へ向かいます。駒ヶ岳頂上山荘到着は15:40。小屋に着いてからはびしょ濡れの衣類を乾かすのに大忙しでした。休憩時間も含んではいますが本日の行動時間は実に10時間長い1日でお疲れ様でした。m(_ _)m
小屋は結構混んでいて東京の私立の中高生の山岳部の学生さんもテント泊の予定でしたが1部の方(きっと新人さん?)も避難して来て賑わっていました。私達のお客様も自分の息子と話す感じて楽しそう。小屋の食事はご覧の様に山小屋としては十分過ぎるほどで美味しく頂きました。


明日も頑張れるかな(^:^)

根子岳から四阿山の縦走②

日程  2017年07月15日(土)
ルート 菅平牧場~根子岳~四阿山~里宮

土曜日に行ったばかりの根子岳から四阿山の縦走にまたまた行って来ました。
そう言えば根子岳は花の100名山だそうで今回咲いていた花もたった1週間しか経っていないのにずいぶんと変わっていたのにびっくり(*_*)
予定通り新幹線で上田駅に到着。その後女性のドライバーさんの操る観光バスで菅平高原へ。菅平高原は牧場なのでアイスクリームが美味しそうですがお客様の手前ぐっと我慢。

歩き出すと前回は満開だったアヤメはほとんど終わっていて代わりにヤナギランが沢山有りました。


約2時間ほどで根子岳頂上に到着。前回と同じ写真では芸がないので隣に有った石塔です。


頂上で昼食を済ませましたが先週に比べると圧倒的に虫が少ない。今回はせっかく虫除けネットを持って来たのに(^:^)
根子岳からコルに向かう右斜面は気持ちの良い草原で私は大菩薩を思い出しました。


コルでトップを交代(今回も講師2人体制です。)そう言えば仲間内ガイドでもっとも花の言えないワースト1ガイドに私が選ばれたらしいです。自慢してどうする?(^:^;
それに引換えもう1人のM講師は私の知る限りでは1番花に詳しい先生なんでなんと共にナンバー1講師のコンビです。o(^o^)o
そんな訳で一通りの花は前半で出き切るだろうとの策略で考えたオーダーなんですよ。
コルから四阿山は約300mの急登で前回同様頑張り所でした。それでも14:30頃全員四阿山登頂。道標の写真は前回撮ったので今回も三角点を探しましたが中々見つからない。今回も発見できず一応これかなと言うのがこの写真でも何か違うような気がしますが・・・


下山路は前回とちょっとだけ違うルート取りをして四阿高原へ。途中で見つけたこちらの花も前回は咲いていませんでした。オノエランと言う花だそうです。


M先生曰く今日は15種類くらいの花が見れたそうでさすが花の100名山ですね。
林道の合流点では牛さんが迎えて繰れたのでちょっとご挨拶。


バスにはやや遅れて17:00に乗車。温泉の後に上田駅でお客様と楽しく夕食。これはこの地方名物のイナゴです。





他にも山賊焼き・信州そばでお腹も一杯。無事新幹線の車中の人となり爆睡状態へ。

参加の皆様お疲れ様でした。挨拶の時にお話しましたがきっと今回の方が最終会より辛いと思います。体調を整えて白馬三山楽しんで来て下さい。

丹沢 畦ヶ丸から道志の森

日程  2017年07月11日(火)
ルート 西丹沢ビジターセンター~畦ケ丸~大界木山~城ケ尾峠~道志

丹沢探検隊と言う丹沢を東から西へと繋ぐシリーズの最終回で畦ケ丸に行って来ました。
現地にはやや遅れて9:45に到着。身仕度をしていざ出発です。このコースには滝巡りも含まれていて2つの滝を見る事が出来ます。
此方が下棚の滝。


此方が本棚の滝。


滝見物の後はひたすら急登。途中のベンチで昼食を済ませ14:00に全員畦ケ丸に登頂です。
\(^o^)/
全員で撮った集合写真も有りますがお客様の顔を出す訳には行かないので一寸寂しいですが1人で写真を撮って貰いました。


今回のコースは結構長くまだ約半分近く残っています。(^0^;)
1度降り大界木山に登り返しますがお客様にはここが1番辛そう(´`:)
大界木山には16:00に到着。


ここまで来れば後は殆ど降りですからと言い含めもう1頑張りして貰います。30分程で城ケ尾峠へ。
ここからは道志の森キャンプ場への降りですが1ケ所崩壊した所が有り幸いロープはしっかりしたものが付けて有りましたが如何せん崩れていて慎重に通過します。
その後林道に合流またこれが結構長めでしたが17:30キャンプ場に下山。本日の行動時間約7時間30分。途中辛そうなお客様も居ましたが皆で励ましあって全員で無事に怪我も無く下山出来たのは皆様のご協力のお陰です。
ありがとう御座いました。m(_ _)m
このシリーズは終わりましたがまた何処かの山でお会い出来る事を楽しみにしています。

尚、いつも山レコに書いて頂いているお客様の投稿も下記にリンクして置きます。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1193143.html



富士山3合目から奥庭

日程  2017年07月09日(日)
ルート 樹海台駐車場~三合目~奥庭~奥庭駐車場

山登りをこれから始めたいと言うお客様を対象にしたシリーズで富士山の奥庭行って来ました。
樹海台駐車場から少し登った分かり難い入口から登山開始。1時間ほどで三合目の分岐へ。ここは色々なコースとの分岐点です。


もし悪天時の時の経験の為お弁当を半分だけ食べて短めの休憩で出発。(約10分の休憩)
ここからは倒木が多く木の上を跨いだり、下を潜ったり忙しくまるで自然のアスレチックコース見たいで意外に飽きません。
陽当たりの良い場所には可愛いコケモモの花が咲いています。


出発後2時間ほどで奥庭に到着。ここは別名天狗の庭とも言われご覧の天狗様の下駄が有りました。


一応周遊コースなので1周をグルリ途中に見つけたとても可愛い松ぼっくり余りに可愛かったのでパチリ。


奥庭荘に戻り2回目の昼食,私はコケモモのジュースとキノコ汁で元気一杯。
また此方の店の方が大変親切で体調不良のお客様を上の駐車場まで車で送ってあげると言うのでせっかくの好意ですのでお世話になる事にしました。心から感謝です。
此方に来たら必ずまた寄らせて頂きます。m(_ _)m

最近ツアーの担当者も中々マニアックなルートを探して来て講師も下見が大変ですが私はこのルートは結構当たりではないかと感じたんですがお客様はどうでしょうかね?

参加の皆様お疲れ様でした。暫くお会い出来ない様ですが最終回にでも会えたら良いなと思っています。(^∇^)

根子岳から四阿山の縦走①

日程  2017年07月08日(土)
ルート 菅平牧場~根子岳~四阿山~里宮

ステップアップ登山教室で根子岳と四阿山に行って来ました。
昔だったら遠方なので完全に1泊2日コースですが今は新幹線が有るので日帰りです。それでも6時台の新幹線なので私は3時半起き。(^_^;)

上田駅でバスに乗り換え菅平牧場に到着。身仕度をして9:50スタート周辺は丁度アヤメの最盛期でした。


12:05一つ目の根子岳に登頂。
展望を楽しみながらランチタイム。


12:25四阿山に向かって出発。コルまで降りて振り返ると根子岳が結構小さく見えます。


14:30に二つ目の四阿山登頂。名物の見つけ難い三角点を探しましたが見つかりません(´`:)


その後分岐まで戻り,思っていた以上に長いあずやま高原ホテルに約3時間かけて全員無事下山。地元のさなだ館と言う温泉で汗を流し夕食を上田駅の地元の店で野沢の天ぷらや山賊焼きなどを頂き、新幹線で東京駅到着へ。
参加の皆様お疲れ様でした。翌日は日曜なので多少帰りが遅くなってもまだ良かったですね。

八ヶ岳 硫黄岳

日程  2017年07月3日(月)~4日(火)
ルート 3日 桜台~オーレン小屋~根石岳~夏沢峠~オーレン小屋
     4日 オーレン小屋~赤岩の頭~赤岳鉱泉~美濃戸口

富士山に登り隊⑤として八ヶ岳の硫黄岳を目指しました。結論から言えば台風の影響で強風を予測出来たので残念ながら硫黄岳の登頂を諦めました。

3日(月)

今回はバスで唐沢鉱泉入り口まで行きここから先はバスは通行止めなのでタクシーの乗り換えて桜台まで行きここから登山開始です。
桜台に着いたのがもう12:00過ぎだったのでここで各自昼食。今夜のお宿のオーレン小屋までは1:30ほどで到着出来ました。



不要な荷物を預けて箕冠山から根石岳を目指します。途中すれ違った登山者の方が強風所か爆風ですとのお話。う~ん困ったな(^:^;
箕冠山までは樹林帯の為ほぼ無風状態。ここから根石岳のコルに出ると写真では分かりませんが結構な風が吹いていました。


私が先に行き風の弱い岩陰までお客様を連れて行き、遅れているお客様を更に迎えに行き全員クリヤー。
風が強い為当然と言えば当然ですが雲も飛ばされていて天狗岳も良く見えています。


帰りには安全の為一応スクラム歩行(本来は沢登りで急流を渡る技術)をレクチャーして実践したの楽勝。
お客様曰く風速30m位は有ったとのお話し。いやいやそれはちょっとオーバーでは?
せいぜい10m~15m位ではないでしょうか?それが証拠に私も添乗員さんも普通に歩いていましたかから^o^;

その後は夏沢峠経由でオーレン小屋に16:40に到着。この小屋は山小屋には珍しくお風呂に入る事が出来ます。また夕食には桜鍋(馬肉)が出る所として有名です。(写真撮り忘れました。)
m(__)m
夜は講習会や山談義をしたりして楽しみ20:00には解散。私はそれから天気図と1時間ほどにらめっこ。
本来ならまだまだ九州の先端にいる台風3号が時速45kmで関東に向かっています。

4日(火)

まず吹きさらしの硫黄岳のパスは即決出来たのですが来た道を戻るか?樹林帯の多い赤岩の頭経由で予定の赤岳鉱泉を目指すかです。
皆さんが出発する6:00前に私が1人で様子を見に行き行けると判断。雨の中かなりの急登が続き皆さん苦しそうですが樹林帯の為風の影響はほとんど有りません。
途中イワカガミ群落が応援してくれます。


1:00ほどで赤岩の頭に到着。ここから赤岳鉱泉までも樹林帯が続きます。
9:00には赤岳鉱泉に到着。ここまで来れば一安心。おにぎりを食べて元気を出して長い林道歩きでしたが無事にバスの待つ美濃戸口に13:00に下山出来ました。

参加の皆様本当にお疲れ様でした。展望は見る事は出来ませんでしたがなんちゃって強風も体験出来たし、雨の中の長時間の歩行も経験出来た事はきっと皆様のこれからの山行にプラスになると思います。
また今回の添乗員のAさんはバリバリの山屋さんなので大変助かりましたし、小屋のご主人もアドバイスやご心配して頂きとても感謝です。私的には皆さんの将来を考えても良いツアーだったと思っています。(^:^)

山岳会の安全講習会と安全祈願祭

日程  2017年07日1日(土)
場所  神奈川県立山岳スポーツセンター

毎年行われている所属山岳の安全祈願祭に行って来ました。
参加者は25名前後で午前中は机上講習で安全登山とは或は自分のヒヤリハットの経験談など話し合い意外に遭難とまでは行かないまでも身近に遭難手前の事は結構有るとの認識でした。


午後からは搬送の実践で第一搬送(危険な事故場所から安全地帯まで)と第二搬送(安全地帯からヘリコプターやその他の救助隊との合流場所)に分けて皆で訓練をしました。
この写真は私が事故者の役でツエルトとストック利用した担架での搬送です。^:^;
これ以外にもロープを使った背負い搬送やザック担架の作成方法など皆とお勉強しましたが、皆さんとても真剣でした。

各研修会の終了後18:00からは山での亡くなった先輩会員の方の慰霊祭と今年の現役会員の安全祈願をしました。

神主役の会長が1人1人の会員にお払いをして今年の山での安全を祈ってくれます。
この雰囲気は私は結構好きで毎年出来るだけ参加していますし、最近は忙しくて中々会員の皆さんとも会う機会が少なくなってしまっているので大切にしています。その後の懇親会では少し飲み過ぎましたが楽しい1日となりました。

ブロッケン山の会の皆さん今年も1年無事故で山を楽しんで行きましょうね(^:^)