登山靴の購入時のポイント

靴選びで大切なのは、靴の種類もそうですが、何より自分の足に合うかどうかだと思います。どんなに高性能の靴であっても痛くては何にもなりません。
実際に私のお客様でも、アウトドアショップで買った靴が大丈夫なのに、専門店のスタッフに相談して買った靴に痛みが出ると言う方もいました(この方には今後もアドバイスしたいと思っています)。
ただ、安価のハイキングシューズは全体が柔らかくできているため、比較的多くの人に合いやすいのは事実ですが(運動靴で足が当たり痛がる人が少ないのと同じです)、行く山によっては機能的に厳しい場合もあるかと思いますのでご注意を。靴メーカーもかなり足型の研究はしているはずですが、人の足型は種類が多く、なかなかぴったりの靴にめぐり合うのは難しいのかもしれません。
その辺も考慮して、私になりに少しでも合う靴にめぐり合うように購入時のポイントを書いてみます。

●試し履きの時は実際の山で使う条件と近い状態で試す
※例えば自分の靴下を持っていく。
お店にも置いてはありますが、靴下も今は種類が多く、いつも自分が履いている靴下と違う厚さの物で合わせてしまうと、サイズ違いが起こる可能性があります。
※全部の靴紐をしっかり締めて試す。
靴紐をしっかり締めずに試すと、ホールド感や足が当たる所が分かりずらいです。
※平らな所だけでなく、坂道の登り下りでの確認もする。
山道具屋さんだと、そのような状態を試す場所があるのが普通です。平坦な店内を5分位歩いただけでは合うかどうかは分かりません。

●信頼できるお店でベテランの店員さんと良く相談して買う
前に書きましたが、特に登山靴はこのような買い方をお勧めします。そのためには、店員さんがゆっくり説明する余裕のある平日に行くのも良いかもしれません。

●山行までの時間的余裕を持って選ぶ
これも前に書きましたが、一度で決める必要はありません。山道具屋さんも1軒ではないので、色々なお店を見て回ることができれば、選択肢も増えると思います。
皆さんが自分に合った良い靴に巡り合いますように(^:^)

おまけ
靴がもう一つしっくり来ない時に、インナーソールを検討してみるという手もあります。写真の物は、左から冬用・市販の物・私の足に合わせて作ってもらった物です。
さらに私は作ってもらったことはありませんが、昔から有名な「ゴロー」というお店が巣鴨にあります。恐らく日本で唯一、足型を取って登山靴を作ってくれる専門店です。多少高額かもしれませんが、相談して見る価値は十分あるかと思います。

インナーソール