槍ヶ岳に登り隊 最終会 槍ヶ岳

日程  2016年09月17日(土)~20日(火)
ルート 上高地~横尾~槍沢~槍ヶ岳へのピストン

槍ヶ岳に登り隊の最終回で、槍ヶ岳にチャレンジしてきました。
結論から言えば、槍ヶ岳山荘まで到着しながら(頂上まで標高100m)、残念ながら頂上には行けませんでした。お客様には大変申し訳なく思っています。

17日(土)
自然食等を大切にする現地ガイドのH氏と松本駅で合流。以降ガイド2名、添乗員1名の3名のスタッフで槍ヶ岳を目指します。
上高地に到着後、今日の宿泊場所の横尾山荘を目指します。横尾山荘は実に綺麗な山荘で、食事も美味しく、明日は頑張れるような気がしました。


18日(日)
今日が一番の頑張り所。標高差1560mの登りで、予定行動時間は8時間。横尾山荘を5:00に出発。途中ババ平に道標がありますが、この後5kmが意外と遠かったです。

大曲沢は増水のため渡渉が難く、私達はクリアしましたが、やや遅い時間に来た他のツアーはさらに渡渉困難となったようで、ここで敗退したそうです。
その後坊主岩小屋から槍ヶ岳山荘までは、あと何mと岩に書かれていますが、この間が一番厳しかった様です。それでも、今回のお客様はさすが登り隊、辛かったと言いいながらも12:30(7時間30分)で槍ヶ岳山荘に到着できました。
本来ならこのまま登頂を目指すのですが、1日中雨の中の行動で疲れもあり、風雨も強いため、明日に期待して今日の登頂は断念しました。小屋はかなりの混雑で、特に乾燥室はいくらストーブがあっても追いつかず、廊下のストーブの周りが一番の乾燥室状態でした。


19日(月)
朝食後、私1人で偵察のため出発。雨風共非常に強く、お客様を連れては危険と判断して中止を決めました。お客様にとっては長年の夢なので、できれば頂上に立たせてあげたいという気持ちと、安全との狭間で、私自身とても辛く苦渋の選択でした。本当に申し訳ありませんでしたm(_ _)m

小屋からは、涸沢方面の登山道が通行止めになり登山者が下山できない、槍沢も一部崩壊したため増水を含み下山に苦労する、などの情報が伝えられ、7:00には下山開始しました。途中、本来は無い滝などがあちらこちらにでき、見る分には良いですが、下山に関しては不安一杯です。

でも下山途中ではナナカマドの紅葉も始まっており、雨に濡れとても綺麗でした。

11:00には槍沢ロッジに到着。長い長い残念会に突入です。この天気のせいでしょうか、宿泊客は私達と台湾の方2名で、何と計16名のみでした。


20日(火)
Hガイドの快調なペースと添乗員さんの勘のおかげでしょうか?予定時間より大幅に早く上高地に到着。少しの自由時間後、入浴施設にてノンビリしていたら、そこの係の方から呼び出しがあり、台風のため本来乗るはずの電車が運休になり、1時間後の電車が本日の最終電車との事。さあ大変(^0^:
広い風呂場を目立つように洋服を来てお客様をかき集め、急いでバスに乗車。添乗員さんが頑張って、自由席ではありますが何とかあずさに乗る事ができました。(自由席とは言っても松本始発のため全員座れ、指定席と変わりません。)
添乗員さんの勘と手際は本当に素晴らしかったです。
車内では、慌てて買った駅弁と飲み物で今回のツアーの話で盛り上がり、楽しい時間を過ごすことができました。

ご参加の皆様本当にお疲れ様でした。登頂できず本当に申し訳なく思っています。でも、あそこで無理をして怪我でもしたら、もう山に行かれなくなってしまうかもしれません。身体さえ元気なら、また色々な山に行けますし、槍ヶ岳にも再チャレンジできるでしょう。
その時、また御一緒できれば良いなと思っています。本当にお疲れ様でした。また何処かでお会いできる事を楽しみにしています。