飯盛山(野辺山周辺)①②

続けて2回同じコースだったのでまとめて書きますが、まさに天候によって違う山のようでした。

日程   ①2016年01月28日(木)
      ②2016年01月30日(土)
コース  ①②とも平沢登山口~飯盛山へのピストン

①2016年01月28日分

今日はまさに冬晴れの1日でした。予定では、飯盛山からの下山は平沢峠(しし岩)に行くコースだったのですが、峠の道が除雪されていないためバスが行く事ができず、同ルートを下山する事になりました。

アイゼンを初めて装着するお客様もいたので、到着後に簡単に講習してから出発です。スタートのアスファルト道路が凍っていて、ここが一番の危険地帯だったかも?
その後順調に尾根に出て、しばらく行くと雲一つない青空に目的の飯盛山が見えて来ます。

ほどなく平沢峠からの登山道に合流し、そこから頂上まではすぐです。頂上からは八ヶ岳はもちろん、南アルプスや富士山などを見る事ができました。飯盛山は小さい山ですが、360度の展望が楽しめる山なんです。
八ケ岳

登頂後、下の広場で少しノンビリしてから下山開始です。ここでの気温を見たら7~8℃はあり、この季節としては異例なほど暖かったです。
下山路の樹林帯に入ってから、余裕があったので少しだけ登山道を離れて、希望者のみラッセルの体験などをしていただき、無事到着しました。


②2016年01月30日(土)分

今日も全く同じコースですが、天気予報で都心でも降雪の予報が出ていてヒヤヒヤでした。電車が停まったり大きく遅れたりしたらと心配で、夜中に何度も外を確認して良く眠る事ができませんでした。幸い雨で、しかもたいして雨量でもなく一安心です。

ほとんど前回と同じ時間に登山口に到着。青空の中とはいきませんが、一日中雨にも雪にも降られる事はありませんでした。しかし気温は、前回とは比べかなり低めです。
今回も前回のお客様もそうですが、昨年のシリーズ登山を終了したお客様なので、皆さん足並みが揃っていて行程は楽勝でした。

そんな関係でしょうか?ほぼ霧の中、予定の時間に頂上に到着です。但し今日は結構風が強く(風速10m前後)気温も低いので、体感温度は-12~-13℃位だったと思います。


寒いので、写真のみ撮って即下山開始です。午後には気温も多少は上がると思っていましたが、全く上がる様子もなく、松の木も寒そうでした。


下山中には、こちらも添乗員さんに怒られない程度にラッセル体験などして遊びました。私と組む添乗員さんは大変なんですよ。私が技術指導時間が長かったりで行程遅れが多く、いつもご迷惑を掛けてしまっていますm(__)m

①②の纏め

同じ山なのに、天候の違いにより私は飯盛山の2つの顔を見る事ができました。どちらが良かったという答えは出ないんだと思います。長く山をやっていけば、必ずどちらも経験するはずですから。
良く天気が少しでも悪いとやめて、晴れている時だけ山に行くと言う方もいます。それはそれで、個人の好みですから良いとは思いますが、山には色々な顔があるので、個人的にはちょっともったいない気もします。危険でない程度なら、色々な山の顔も見るのも良いのではないでしょうか?

御坂山麓 三つ峠(雪山入門)

日程   2016年01月23日(土)
ルート  三つ峠登山口~下部堰堤位(ピストン)

雪山登山はじめ隊の1回目として、三つ峠に行って来ました。
18日(月)に降った雪がばっちり残っているはずなので、雪不足で苦労していた他のツアーに比べ我々はラッキーと思っていました。
確かに雪は残っていましたが、ちょっと多過ぎです(^:^;

トンネル手前で山道に入ると、除雪はされていますが幅が狭い。しかも今回はなぜか大型バスで、すれ違いはかなり困難が予想されます。なんとかドライバーさんが頑張って登ってくれましたが、それでも予定地のかなり手前までで、これ以上は無理でした。
バスを降り、除雪された凍った車道を1時間ほど登り、やっと本来の降車場所に到着です。その場所は写真のような状態です。



私は、もうこの時点で登頂は無理だろう思っており、バスの車中で登頂よりも技術の習得が優先ですと説明していました。ですので、そこからはアイゼン無しの歩行やアイゼンの装着方法、キックステップなどの技術を、時間をかけて講習していきました。



せっかくこれだけの雪があるので、ラッセル方法の説明をして、皆さんに班に分かれて交代でトップをやってもらうなど、とても三つ峠では経験できないと思われる体験をしてもらいました。
最後は、樹林帯のやや急斜面で膝を使ってのラッセル、一部の方はちょっとだけ尻セードをしてから下山開始です。

ドライバーさんが本来の降車場所まで登って来てくれましたが、Uターンができないので全員を乗せて一番上の天下茶屋まで行くことになりました。でもここからがまだまだ大変です。お客様全員にお手伝いいただき、手や足で除雪してUターン場所を1時間かけて確保。最後に無事Uターンできた時は、拍手が起こりました。お客様には本当に感謝です。

またドライバーさんには、運転技術の高さはもちろんですが、我々が訓練している時に一人で除雪、しかも何度も歩いて安全確認をしてくださるなど頭が下がります。最近バスの事故が続いていますが、こんなドライバーさんばかりだったら事故は少ないのになと思いました。

最後に、一つお客様にお詫びを。私の悪い癖で、普段はかなりゆっくり歩くのですが、何か考え事をしていると歩きが早くなってしまうようで、お客様から「先生はいつもこんなに早く歩くのですか」と言われ我に帰りました。またやってしまったか・・・(>_<)
正直この山道はよく知っているので、Uターンの困難さや、もしバスがUターンできなかったらどんな方法で帰れるのかなど考えているうちに、歩行が早くなってしまいました。反省です。
でも皆さんのご協力があり、私にとってとても記憶に残る楽しいツアーとなりました(^:^)

神奈川県山岳連盟 冬山教室丹沢編

日程  2016年01月16日(土)~17日(日)
場所  神奈川県立山岳スポーツセンター

神奈川県山岳連盟主催の冬山教室に、講師で参加して来ました。
今年の生徒さんは19名で、講師は5名という体制です。
16日はおもに机上講習で、私の担当は気象と低体温症についてでした。他にも読図、冬山の危険、生活技術など色々勉強することがあり、生徒さんは大変です。

午後はセンターの外の芝生に出て、アイゼン・ワカンの歩行、滑落停止技術(写真)、耐風姿勢などを学んでもらいました。

夜は鍋を囲んでの懇親会で、山の話に大いに盛り上がりましたね。(^o^)


17日は、体力トレーニングを兼ねて班別に三ノ塔に向かいました。私の班は体力が余っているメンバーばかりで、スピード競争している訳ではなく歩行技術の習得が目的だからといくら言っても、スピードが落ちません。 計測してみたら20分で標高差150mを登っていました。(>_<)

残念ながら雪はありませんので、冬山のフル装備での歩きは生徒さんもちょっと恥ずかしかったかな?(翌日ならたっぷり雪があったでしょうに。残念)

下山後は、2月の富士山や3月に雪洞泊で行く谷川岳の打合せなどをして解散しました。参加の皆さん、これから一緒にしっかり勉強して、安全で楽しい山行にしましょうね(^:^)

新松田 ラーメン 大西さん

日時  2016年01月10日
場所  新松田 ラーメン大西

鍋割山のツアーの解散場所が新松田駅ということで、前から行って見たかった大西さんというラーメン屋さんに、先輩ガイドさんとお客様2人の合計4人で行って来ました。

私の知る限りでは神奈川県の西部に数軒あり、湯河原のお店には何度かお邪魔したことがあります。
場所は駅から数分で、大きい病院のすぐ近くでした。入ってみると、地元の家族連れやタクシーの運転手さんと思われるお客さんがおり、地元に密着した感じのお店です。
肝心のラーメンは、小田原系と言われる少し濃い目の醤油ベースだと思いますが、味はわりとさっぱりしていました。麺はちぢれ麺でスープとよく合いますが、かなり量があります。



他には、湯河原のお店もそうでしたがワンタンに自信があるようで、茹でワンタン・揚げワンタン・焼きワンタンなどがあり、私達は揚げワンタンを頼みました。大きい春巻きぐらいの大きさでちょっと不思議な感じでしたが、美味しかったです(写真撮り忘れました)。
でも私が一番美味しく感じたのは、チャーシューです。柔らかくて味も良く、ビールのツマミにはぴったりです。

ラーメンも美味しいとは思いますが、個人的に通常のラーメンは600円位という持論を持っているので、やはり私にとってはかなり高額です。ビールの後のシメのとしてはあんなに量はいらないので、もう少し安いミニラーメンがあれば良いのにな。(^:^)

でもお店のおばちゃま(店主でしょうか?)の人柄の良さが感じられ、地元に愛されている昔ながらのラーメン屋さんという感じで、なんかホットする雰囲気が気にいりました。

伊豆 城ヶ崎 クライミング

日程   2016年01月9日(土)
ルート  伊豆城ヶ崎 吊橋周辺(ファミリー・クラック)

山岳会の仲間と、久しぶりに城ヶ崎にクライミングに行って来ました。
フリークライミングをやらない方は、写真のような海岸でクライミング?と思われる方もいるかもしれませんが、この時期は多くのクライマーが訪れ、特にクラック(岩の割目)クライミングが楽しめます。


私は、翌日ツアーが入っておりケガをするわけにはいかないので、今回はトップロープでのクライミングでしたが、普段使わない筋肉を使ってのムーブを十分楽しんできました。
 
 
他のメンバーは、連休なので宿に泊まって3日間クライミングをしたようですが、今の私ではそんな事したらあっちこっち筋肉痛だらけ間違いなしです(^:^;)。
今月は、会の山行でまた幕岩にクライミングに行くので、良いトレーニングになりました。

丹沢 鍋割山(今年最初のツアー)

日程   2016年01年10日(日)
ルート  県民の森ゲート~後沢乗越~鍋割山~栗の木洞~寄

今年最初のツアーで、鍋割山で鍋焼きうどんを食べて来ました。
天候は最高レベルの快晴で、富士山や南アルプスも見ることができ、晴れ男連続記録更新中です。


私は昨年も何度かここの鍋焼きうどんを頂いていますが、熱々でやはり冬の方がより美味しく感じました。


下山に使った寄へのコースは、人が少なくクヌギ山から見る相模湾の景色も良く、お気に入りのコースの1つです。しかも今回は、この暖冬のお陰でロウバイも見ることができました。記憶では、寄のロウバイは2月位が見頃と思っていましたが、今年は昨日の時点でも十分見頃を迎えているようです。



今年最初のツアーが天候も良く安全にスタートできたので、何か今年は良い年のような気がします。参加の皆様お疲れ様でした。
もう1人の愉快なガイドさんと行ったラーメン屋さんの話は、後日、B級グルメに書くようにしますね(^:^)

北アルプス 爺ヶ岳

日程   2015年12月29日(火)~31日(木)
ルート  鹿島山荘~東尾根経由~爺ヶ岳のピストン

所属山岳会の冬合宿で、男4人、女3人の7人Pで爺ヶ岳に行って来ました。天候は厳冬期の北アルプスとしては異例で、3日間とも快晴という大変恵まれた中での山行でした。この東尾根は一般ルートではなく、積雪期のみ登ることができるコースです。

出だしはかなりの急登となります。


約6時間かけてP3の天場に到着。テントを設営するも、とにかく寒い寒い。テントでガスを焚いても一向に暖まらない。自分の記憶では八ヶ岳での‐20℃前後の時と同じくらいか?

翌日も快晴で、最高のアタック日です。途中槍ヶ岳も見えましたし、周りはまさに白銀の世界です。


 
 
やっとの事でP1に着きましたが、爺ヶ岳のピークはるか遠くです。
 

それでも天場を出発してから4時間かけ、全員登頂することができました。頂上からは剣岳や富士山も見ることができました。
その後いよいよ下山開始ですが、左右が切れている所もあります。
登りの時の写真




 
皆には登り以上に慎重にと何度も言って、2時間をかけて無事天場に到着しました。 前日とは大違いで太陽が暖かく、しかも登頂後の天場に着いてからのビールは最高でした。

 

3日目は、下山中にブロッケン現象や雪崩の原因とも言われる表面霜なども見ることができました。


全員大変満足して今年の冬合宿を終わることができました。天候にも恵まれましたが、新人の女子を含め全員登頂できたのは皆さんの実力と思います。参加の皆さんお疲れ様でした。来年も安全で楽しい山行を実践して行きましょうね(^:^)