日程 2016年01月23日(土)
ルート 三つ峠登山口~下部堰堤位(ピストン)
雪山登山はじめ隊の1回目として、三つ峠に行って来ました。
18日(月)に降った雪がばっちり残っているはずなので、雪不足で苦労していた他のツアーに比べ我々はラッキーと思っていました。
確かに雪は残っていましたが、ちょっと多過ぎです(^:^;
トンネル手前で山道に入ると、除雪はされていますが幅が狭い。しかも今回はなぜか大型バスで、すれ違いはかなり困難が予想されます。なんとかドライバーさんが頑張って登ってくれましたが、それでも予定地のかなり手前までで、これ以上は無理でした。
バスを降り、除雪された凍った車道を1時間ほど登り、やっと本来の降車場所に到着です。その場所は写真のような状態です。
私は、もうこの時点で登頂は無理だろう思っており、バスの車中で登頂よりも技術の習得が優先ですと説明していました。ですので、そこからはアイゼン無しの歩行やアイゼンの装着方法、キックステップなどの技術を、時間をかけて講習していきました。
せっかくこれだけの雪があるので、ラッセル方法の説明をして、皆さんに班に分かれて交代でトップをやってもらうなど、とても三つ峠では経験できないと思われる体験をしてもらいました。
最後は、樹林帯のやや急斜面で膝を使ってのラッセル、一部の方はちょっとだけ尻セードをしてから下山開始です。
ドライバーさんが本来の降車場所まで登って来てくれましたが、Uターンができないので全員を乗せて一番上の天下茶屋まで行くことになりました。でもここからがまだまだ大変です。お客様全員にお手伝いいただき、手や足で除雪してUターン場所を1時間かけて確保。最後に無事Uターンできた時は、拍手が起こりました。お客様には本当に感謝です。
またドライバーさんには、運転技術の高さはもちろんですが、我々が訓練している時に一人で除雪、しかも何度も歩いて安全確認をしてくださるなど頭が下がります。最近バスの事故が続いていますが、こんなドライバーさんばかりだったら事故は少ないのになと思いました。
最後に、一つお客様にお詫びを。私の悪い癖で、普段はかなりゆっくり歩くのですが、何か考え事をしていると歩きが早くなってしまうようで、お客様から「先生はいつもこんなに早く歩くのですか」と言われ我に帰りました。またやってしまったか・・・(>_<)
正直この山道はよく知っているので、Uターンの困難さや、もしバスがUターンできなかったらどんな方法で帰れるのかなど考えているうちに、歩行が早くなってしまいました。反省です。
でも皆さんのご協力があり、私にとってとても記憶に残る楽しいツアーとなりました(^:^)